ICOで登場するホワイトペーパーって、誰か読む人いますか?
ビットコインはたった7ページ程度の記述だったそうですが、今ではそんなページ数では技術が低いとしか受け取られません。
かなり分厚く、専門的で、たくさんの技術者の顔写真付きの論文であるべきというのが、最近の傾向です。
でもそれって、本当に読めますか?
私のように、IT業界に長く在籍していて、コンピュータ知識があっても、かなりタフな読み物です。
それを一般投資家が読んでも、わかるとは思えません。これは馬鹿にしているのではなく、専門ではないという意味です。
では、ホワイトペーパーはどうあるべきか。
ホワイトペーパーそのものはしっかり作っても、それを簡単に要約した縮小版ペーパーがいるということです。
簡単に箇条書きでも良いでしょうね。
しっかりした技術の裏付けがあり、その上に誰もが理解できる内容の読み物がある。これが大事だと思います。
最近は、このICOって、なんのため?というのが多いです。
ブロックチェーンの技術が要らないのに、お金がたくさん集まるという理由で、ICOをします。いわゆる、「天ぷら」ですね。
顔写真が出ている技術者の中には、「顔貸し」、「名前貸し」だけの人もいます。
なんだかなーって、感じです。
素人では判断できない内容ですし、その人のキャリアのどこがすごいかわかりませんからね。
本気で投資を考えている人は、載っている人の名前で検索して、本当にどんな人か調べることも必要かと思います。もっとも全部英語でしょうけど。。。。
悪質ICOが増えて、ICO割れが当たり前になってきている中、ホワイトペーパーを中身ではなく、その取り巻く環境で評価する時代になってくるかもしれません。
かく言う私も、現在3つのICO案件にコンサルタントとして関わっています。
パートナーの一人は、ICO50戦48勝1敗1分の猛者。
失敗した理由も引き分け(ICO割れまでは行っていない)ている理由もしっかり理解して、今回の案件に本気で取り組んでいます。
コンサルタントの中には、お金がもらえればどんな仕事でも受けると言うタイプと、うまく行かないことがわかっているとお断りするタイプがいます。
私は後者ですかね。。。。。
仕事がない時代ならともかく、掃いて捨てるほど案件が舞い込んで来ますから、受ける以上、仲間の笑顔が見たいと思っています。
さて、これからホワイトペーパーの精査をします(^^)