こんばんは。
ワン太郎です。
トルコのエルドアン大統領はとんでもないことを言っています。
「利上げはインフレを阻止せず経済の成長を損なうだけだ」。
と言って利下げ継続を主張しました。
これは悲劇だと思います。
普通はインフレを防ぐために、金利を上げることにより企業は資金調達がしにくくなりますので、これによって物が売れないようになります。そうすれば物価が下がるというしくみです。
ところが、エルドアン大統領は、金利を上げるどころか下げました。
その結果、物価がどんどん上昇。
国民が泣いているというわけです。かわいそうに。トルコリラ大暴落です。
リラ急落で反政権デモ 警官隊が70人拘束―トルコ
反政権デモの気持ち分かりますよね。
それに対しエルドアン大統領は、こんな言い訳をしています。
エルドアン大統領は22日、インフレの原因は金融政策でなく「トルコを(国際経済システムの)均衡から排除しようとする者が仕掛けたゲーム」にあると主張。外国の勢力による関与をほのめかすことで、市民の不満をかわそうとしている。
本当にそうなのかもしれませんが、政治家たるものあまり陰謀論は信じないほうが良いと思うのですけど。
こういう思い込みというのは政治判断を誤らせる原因です。
トルコは大変です。エルドアンショック。
で、リラが暴落しすぎたので、トルコ中央銀行はリラを為替介入をして買い上げたのですが、全く意味なしだと最初から思わないのか?というところが異常だと思うのですが、本当はトルコ中銀は「利下げ停止」をしたいのが本音。それが、エルドアン大統領に逆らうとまた中銀総裁をクビにしてしまうわけですから最悪だと思えます。でも、為替介入をしたというのは積極的に行動したい表れだと思います。
リラ買いのドル実弾なんて当然すぐなくなりますよね。
勿体ないと思いますが。
アメリカの場合は、利上げするのは濃厚です。
まともです。
この利上げにより、金利の高い新興国通貨は意味をなさなくなる可能性もあります。ドル買っておけば金利も高いし安心となれば、金利の高い弱小国はますます弱小化していく可能性もあります。金利の高い国で預金している方は今後の動向に注意。
これまでアメリカは単純に半導体不足などの物不足によってインフレが一時的に起きていると主張してきましたが、そうじゃないのだというのが分かり始めたようです。というか、最初から分かっていたはずなのですが、金融緩和を肯定しなきゃいけない立場上、物不足を理由にしていたんですね。ただ、もうインフレがどうにもならないので「ドルを大量に刷りすぎた」ことを認めざるを得ず。
物不足だしドルじゃぶじゃぶだし、FRB全員がそろそろそう思ってきましたので、利上げ観測は健在というわけです。
つまり早期かそうじゃないかの違いだけで、利上げはするということになります。
ところが、ここにオミクロン株が出現してきてしまったのですね。いまは、オミクロン株主導相場です。
これによって、経済回復が遅れてしまうと、物価上昇と経済鈍化でスタグフレーションになる可能性もあるというわけです。
無論、スタグフレーションになれば、手の打ちようがなく、最悪な状態に陥るので、米国政府はスタグフレーションを簡単には認めないでしょう。
要人発言でポジティブさをつないでいくはずなので、最初は急落でしょうけどその後は急落というよりかは、株価はどこまでもひたすらじり安みたいな展開になるのではないかと思っています。
本当にオミクロンがヤバいということであればの話。
全てオミクロン株がカギを握っています。
そうなれば、ついにビットコインとイーサリアムしかないかも笑。
まあ、オミクロン株は重症化するのかしないのか?データすらまだないので何も分かりません。
ただし個人的には「まだ」ぜんぜん大丈夫だと思っています。
買い場探し中。