おはようございます。
ワン太郎です。
さきほどFOMC議事要旨が公表されました。
「政策を中立に向けて迅速に動かすことが適切」「50%以上の利上げを1回以上必要と多くが指摘」
相場はドル買いが継続するわけでもなく乱高下でした。チャート的にも一度は調整に入っても良さそうな雰囲気がありますので、一応、ドル円、クロス円はショートしました。
米国はインフレ対策のための金融引き締めに入っています。
いままでハト派だったブレーナード氏、デイリー氏もタカ派発言をしてきて、利上げを0.5ポイントにするべきだということを主張しています。
米国GDPは数字上はコロナ前を回復してきていますので、利上げしても良いとの判断になっているので利上げには積極的ですが、中立ということかと思います。
インフレ率が8パーセントもあれば、アメリカ国民のためにまずそれをなんとかしないといけないので利上げをするわけですね。
基本的にはドル買い継続だと思うのですが、当然、利確も出るでしょうし、米10年債利回りが、2.60まで上昇したあと2.56%台まで低下しましたので一旦は投げ売るところもあると思います。
ところで、日本の場合は、GDPはコロナ前に全く戻っていません。
たしかに、スーパーの商品や酒やワインなどの値段が値上がりして、高いと感じるのですが、世界から見ればほとんどインフレにはなっていません。
日本の物価が上がっているのは海外から輸入されるものが高騰しているからなのです。
その中でも、日本の場合はむしろ金融緩和を積極的にしていく姿勢を打ち出しています。
財政赤字はどんどん増え続けますが、日本の財政赤字はおよそ1,000兆円と言われています。
こうなってくると、仮に金融引き締めするからと言って、金利を1%上昇させると、利払いが10兆円、2%上昇させると利払いが20兆円…。
現在、日本の税収は57.4兆円で、日本の利払いが8.5兆円ですから、1%も上げたくはないということになります。3%も上げてしまうと30兆円も利払いをしないといけなくなりますので税収の大半が利払いに回るとなると現実的ではなく大変です。
つまり、利払いができなくなって国家がデフォルトするということはないということの代わりに利上げもしないということです。
そうしますと、日米間の真逆の金融政策によって、日米金利差がますます拡大し、ますます円安になっていくのは避けられません。
一旦、120円を下値トライして底固めするための動きも出てくる可能性も出てきているように見えますが、そのあとはドル円130円くらいで定着していくのではないかと言われていますが、場合にもよりますが150円とも。
当面は130円を目指して上昇だと思いますが、あと5円程度なら、それほど一気に上を目指すこともなく、まずは底固めしてから上昇であればしっくりいきます。
一直線には円安には行かないとは思ってますが、円安は続くよどこまでも。
円安は日本の国力が弱いということを意味しますが、テレビのインタビューなどを見ていると、正直、賛否両論です。
観光立国としてのインバウンドは良いですが、簡単に海外旅行にもいけなくなりますね。
ビットコインは三角持ち合いを下抜けしましたので、あと1週間くらいは41,000ドル〜43,000ドル近辺での揉み合いかもしれません。
その後、いよいよ上昇していくのではないかと思ってます。
そういう形状ならエリオット的にもしっくりいきます。