こんにちは。
ワン太郎です。
先日の米国CPIは、8.5%で40年ぶりのインフレ高水準でした。
これに対して、アメリカは強気な利上げは継続していくのですが、金利を上げると言っても、10年債が2.8%を越えてきても、なぜかゴールドの価格が上昇してきています。
これは、おそらく「利上げやQTでインフレは抑制出来ないんじゃないの?」という思惑が市場では強いということが言えると思います。
アメリカは期待できないという動きがあるように思えます。
いろんな意味で。
たしかに、対ロシア制裁からも分かることですが、アメリカや西側諸国や日本は、ロシア制裁に積極的ですが、世界レベルで見るとそうでもありません。
サウジアラビアやインドや中国は、アメリカよりもロシアとうまくやっていきたいと思っている国もあります。
ロシア産原油は安いから、インドのように安いロシアから原油を買わざるを得ない国もありますし、サウジアラビアは国が危機のとき、アメリカやヨーロッパは助けてくれず、ロシアはちゃんと助けてくれたという過去もあります。
アメリカ主導のロシア制裁に協力するまでもないと世界的分断が始まってきています。
また、最近、中国人民元が強いです。
株価は下落してますが、人民元は覇権をとるんだと中国は頑張ってます。
ロシアをスイフトから排除しましたが、中国には、2015年に稼働したCIPS(クロスボーダー銀行間決済システム)という決済ネットワークがあります。
人民元が強気となれば、ロシアがスイフトから排除されても何ら問題なく、中国がCIPSに入れてしまえば良いだけの話です。
これらの国が集まれば、アメリカや西側がロシア制裁とは言うけど、実際問題として、ロシアを支持する国同志で、アメリカ主導の枠に入ることなく生き残っていけるとも言えます。
こうなると、ますます世界は分断されてしまうということになります。
アメリカはいざというときに助けてくれない国ともなれば、中国の台湾侵攻のときも、日本が危険のときもどうなるか分かりませんね。
アメリカの動きに今後も要注意かと思います。